民泊(みんぱく)は、旅行者などが、一般の民家に宿泊することを一般的に意味する日本語の表現であるが、
特に、宿泊者が対価を支払う場合に用いられる。また、ホームステイと同義で用いられることもある。
日本の民泊に相当するサービスは欧米で広く行われているが、広い範囲を含む用語としては、
一般的にバケーションレンタル(英: Vacation rental)の語が用いられている。
バケーションレンタル(賃貸)の対象施設は、ハワイ・フロリダ・地中海などのリゾート地における別荘から、
ニューヨーク・ロンドンなどの大都市におけるコンドミニアムまで包含している。また取引の形態も様々であり、
個人が所有する資産の活用(C to C型)によるホームステイやファームステイから、
不動産企業など法人が実施する大規模なレンタル事業(B to C型)までが含まれる。
これらの事業はいずれも、ホテル宿泊に飽き足りない旅行者層に向けた、
あるいはホテル等の施設でまかなえない需要を補う選択肢として、広く利用されている。
2000年代以降、インターネット上で、ホスト(貸し手)とゲスト(借り手)の間の賃貸のプラットフォームを提供する企業が現れ、
バケーションレンタルは新たな展開を見せた。Airbnb(エアビーアンドビー)が代表的な企業として知られている。
このほか、エクスペディアやトリップアドバイザーなどの旅行サイト運営企業が傘下に
バケーションレンタルに特化した子会社を持つケースや、ブッキングドットコムなどホテル予約と
バケーションレンタルの両方に関与しているケース、アコーホテルズのようにホテル運営企業がバケーションレンタル運営の子会社を持つ場合などがある。
これらの企業では、シェアリングエコノミーに基づくAirbnb、個人宅・別荘の賃貸を扱うHomeAway、
法人による賃貸物件を多く扱うブッキングドットコムなど、取り扱う物件による違いも見られる。
これらのサービスの法的位置付けに関して欧米では近年、国または各自治体が法律を制定して運用する動きが広がっている。対応は様々に分かれている。